大学選び


 大学選び。これは通常の受験生と同様に師事したい先生がいらっしゃるならばその先生の所属する大学を選ぶべき でしょう。特に先生を選択しない、かつ、社会人を3年以上経験している場合は社会人入試を選択することも可能です。 名古屋音楽大学などでは実施されているようです。
 しかし、これらの場合でも大きな負担となるのが学費の問題です。
 医学部ほどではないにしろ私大の音楽学部の学費は他の学部に比べ高く、年間200万円程度と言われています。
つまり、4年間にて800万円。医学部とは異なり大学卒業後高収入が得られる可能性が低い音楽学部において 借金を背負ってまで私大へ進学するのはハイリスクではないでしょうか。事前に目処を立てておく場合、 「お金」にて述べた150万円+800万円=950万円を用意しておくことになります(学費+レッスン代のみ)。  社会人としてはそこに十分目を向け慎重に検討すべきでしょう。

 高額な学費に対し目処が立てられない場合には国公立大学を主に考えることになります。
国公立大学の場合は通常の学部と同様に学費は年間60万円弱であり、4年間を考えても240万円程度に抑えられます。
さらに沖縄県芸では学費を払うことが困難な経済状況の場合は学費の減免処置もあります。他の国公立大学でも同様の処置があるかもしれません。
 ただ、国公立の音大は全国に4校(東京藝術大学京都市立芸術大学愛知県立芸術大学沖縄県立芸術大学)しかありません。 さらに、定員も少なめであり、かつ、巷の音大ランキングなどをみると入試難易度が高いことがネックとなるかもしれません。
 どうしても国公立でなければならないならば、上記4校以外の教育学部内における音楽コース及び大分県立芸術文化短期大学も視野に入れるとよいでしょう。